テレビで流れている歯磨き粉のCMで
『歯周病』という言葉をよく耳にしますね。
最近の歯磨き粉のCMでは必ずと言っていいほど、
歯周病予防というワードが出てきます。
よく耳にするということはそれだけ歯周病の患者さんが
多いということなのでしょうか?
そうなんです!
今日本では成人の約8割の人が
歯周病になっていると言われています。
8割ってすごい数字ですよね。
日本の大人のほとんどが歯周病だということですが、
痛みなどの自覚症状が少ないために悪化してからでないと
気付かない隠れ歯周病患者が大勢いるということなんです。
歯周病は最終的には歯が抜けてしまう病気ですが、
早いうちに発見して適切な治療をすれば抜かずに済みます。
そこで歯周病について少しでも詳しくなりたいと
色々と調べてみましたよ。
気になるのはかかるお金!歯周病の治療費はいくら⁉保険はきくの⁉
歯周病の検査から治療に関して、
やっぱり一番気にかかるのはお金=治療費の問題ですよね。
歯の治療は少し高いイメージがありませんか?
歯周病の場合はどうでしょうか。
まず、歯周病の検査や治療には基本的に保険が適用されます。
治療方法によっては自費で行うものもあるようですが、
一般的な治療は保険がききますので、安心して下さいね。
歯周病はまず検査をして、あなたの歯が
歯周病になっているかどうか調べます。
具体的には歯周ポケットの深さや歯がグラグラしていないか、
口内の汚れを少し取って菌がいるかどうかを調べます。
虫歯の検査も同時にやるクリニックが多いようです。
虫歯の検査+歯周病検査+検査後に行われる
歯垢の除去の3つを含めて費用は3500円くらいが一般的です。
次に歯周病の治療ですが、一般的に歯垢の除去
(スケーリング)や歯石の除去(プラークコントロール)、
グラグラする歯の噛み合わせの調整を行います。
これが歯周病基本治療になります。
クリニックによっては歯垢の除去などの治療を
数回に分けて行うところもあるので、
何度か通院することになります。
治療を受けて歯周ポケットが適切な深さ(2~3mm)に
戻ったら治療は終了です。この後は定期的に
検査を受けてこまめにチェックしていくことになります。
費用はクリニックによってそれぞれ違いはありますが、
数回に分けてスケーリングを受ける場合、
1回の治療は1000円前後になるところが多いようです。
歯周病治療の薬はどのくらいの期間飲まなきゃいけないの
歯周病基本治療に加えて、
正しい歯磨きと内服薬を服用する治療もあります。
どんな薬をどのくらいの期間飲むのか、
効果はどれくらいかを調べてみました。
歯周病の原因は菌=カビ(カンジダ)です。
この菌は歯磨き粉では除去できないので
抗菌薬を飲むことで菌を除菌して治療します。
これを『歯周内科治療』と言います。
まず、顕微鏡でお口の中の菌を調べます。
どんな菌がどれくらいお口の中にいるのかチェックして、
服用する薬を決めます。ジクロフェナクという抗菌薬は
1日1回2錠を3日間飲むことで
1週間くらいの抗菌効果があります。
副作用も少ないと言われています。
3日間飲むだけで1週間の抗菌効果が期待できるなら、
薬での治療も試してみたいですね。
もちろん正しい歯磨きは必須ですし、定期的な検査や
歯の掃除の治療は並行して行っていく必要がありますよ。
まとめ
成人の8割が歯周病と言われている現在、
どのように治療して歯周病の進行を防ぐのかが
大きな問題になっています。
歯周病をそのまま放っておくと
いずれ歯が抜けてしまうというとても怖い未来が待っています。
そんなことにならないために、
早いうちにチェックをして正しい治療とケアの方法を
行ってく必要がありますね。
年を重ねていっても自分の歯で食事をしたいですよね。
歯は健康に直結する大切なものですから、
歯周病なんかに負けない健康な歯を保つために、
まずは早めに歯医者さんへ行ってチェックしてもらいましょう。