慌ただしかった年末が過ぎ、新たな一年が始まる正月。
正月と言えば何が思い浮かびますか?
・普段は会えない遠方に住む身内の訪問
・新年の挨拶に来た子供へのお年玉
・豪華なおせち料理
などがありますよね?
すぐに浮かんでくるものもありますが三が日も過ぎてくると
正月モードも薄れていき終わりを告げる行事があります。
それは『鏡開き』ですよね。
鏡開きはお供えしたお餅を食べる事で一年間の無病息災を
願います。
でも鏡開きってどんな意味や由来があるのでしょう?
そこで意外と知らない鏡開きについて紹介したいと思います。
目次
意外と知らない鏡開きの意味や由来とは何か?
正月モードも徐々に薄れてきた頃に正月の終わりを告げる
行事の〝鏡開き〟があります。
お供えした鏡餅を下ろしみんなで食べて1年間の無病息災を
願うのですが、当たり前のようにしていたけど実際にどんな
意味や由来があるのか知ってますか?
■ これは知らなかった!鏡開きの意味や由来って?
鏡開きでお供えする鏡餅。
そもそも鏡餅って正月に必要なのか疑問に感じた人は少なく
ないと思います。
鏡餅は正月の間、年神様の居場所として使われる場所が鏡餅と
考えられており年神様がいらっしゃる間はお供えをしておくと
されてます。
その年神様の魂が宿っていたとされる鏡餅を食べる事で
無病息災を願うのが鏡開きの意味なんです。
では鏡開きと言われる様になった由来は何か?
昔の日本は武家社会で〝切る〟と言う行為は切腹を連想させ
縁起が良くないので木槌で割る事がされてました。
ですが切ると同様に割ると言うのも縁起が悪いと言われており
運を開く意味合いから鏡餅と呼ばれる様になったとされて
います。
鏡開きで割ったお餅はいつ食べる?割る理由と食べる時期
鏡開きで疑問に思う事は鏡開きの由来以外にもあります。
それは〝お供えした鏡餅はいつ食べるのか?〟です。
今まで当たり前の様に正月にお供えしていた鏡餅ですが、
言われてみるといつ食べたら良いのか考えますよね?
そもそもお供えしたお餅を食べる理由も良く分からずに
食べていたと言う人も少なくないでしょう。
では、お供えした鏡餅はいつ食べるのか?
お供えした鏡餅を食べる理由は何か?
素朴な疑問を調べてみました。
■ お供えした鏡餅を食べる時期はいつ?
正月にお供えした鏡餅はいつ食べたら良いのか考えた事は
ありますか?
今まで当たり前の様に食べていたけど、食べてる時期までは
分からない人は多いと思います。
お供えした鏡餅は〝松の内が終わってから〟下げて料理をし
食べるんです。
この松の内は関東と関西では日にちも違います。
・関東は1/1〜1/7までが松の内
・関西は1/1〜1/15までが松の内
となってます。
鏡開きは関東で1/11、関西で1/15が鏡開きとなり
鏡開きの時にお供えした鏡餅を食べます。
■ 鏡餅を割る理由とは?
武家社会だった頃は切ると言う言葉は切腹をイメージさせ
縁起が悪いとされてました。
食べ物を叩いて割るのも今では行儀悪いと思われますが、
昔は末広がりに割れる形から縁起が良いと言われる様になり
鏡餅は割る様になったと言われてます。
鏡開きのお餅はぜんざいに!おもちを入れるタイミングはいつ?
お供えした鏡餅はカチカチになっていて、そのままでは
食べる事は難しいでしょう。
鏡開きの後に食べる料理として定番なのが『ぜんざい』だと
思います。
何故に〝ぜんざい〟なのか?
実は小豆が関係しています。
鏡餅は年神様が宿ると言われる物で縁起が良く小豆は節分に
鬼を追い払う為に撒く豆で、こちらも縁起物です。
縁起物を合わせた物ですので、ぜんざいが鏡開きの時に
食べられると言われてます。
ですが…
小豆を使った食べ物なら、きな粉餅でも良いのではないかと
思いますよね?
確かに、きな粉も小豆で出来てるので問題無いかと思うかも
知れませんが粉末にしてしまっては意味がありません。
粒のままの小豆なので縁起物なんです。
では、ぜんざいには餅をいつ入れたら良いのか?
小豆が粒の状態を保てるならいつ入れても大丈夫です。
地域によっては粒が残ってたら『ぜんざい』で粒が残って
いなかったら『おしるこ』なんて呼ぶ所もあります。
餅を入れるタイミングは小豆の粒が残ってる状態の時に
入れましょう。
まとめ
鏡開きの由来や意味、餅の食べ方について紹介しました。
知ってるものもあれば知らなかったものもあったと思いますが
今回の鏡開きについて簡単にまとめると
・鏡餅には年神様が宿る
・鏡開きの由来は縁起の悪い言葉を言い換えた
・鏡餅は松の内が終わってから食べる
・ぜんざいは小豆の粒が残ってる時にお餅を入れる
などになります。
日本古来からの行事で鏡開きがありますが意外と深い意味まで
知ってる人は少ないと思います。
何故、お供えしてるのか?
どうして鏡餅を食べるのか?
いつ食べたら良いのか?
これらの事を知った上で鏡開きを楽しんでみてはどうですか?